カナダ・バンクーバーでのワーキングホリデー。
多くの方は、はじめはホームステイ、そしてその後ルームシェアへと移行します。
世界で最も住みやすい街の一つであるバンクーバーですが、そのお部屋探しはどのように行えばよいのでしょうか?
ここでは、バンクーバーでの部屋探しについて、
- バンクーバーでのワーホリの住まい事情
- バンクーバーでの部屋探しの方法
- 部屋探しにおすすめのサイト
- 部屋選びのポイント・注意点
などを中心に、実際にバンクーバーにてワーホリ中&2回住まいを移った(10軒以上のお部屋見学の経験のある)みおりんの体験談も交えて、詳しく解説します!
生きた情報満載ですので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
もくじ
バンクーバーでのワーホリの部屋探しとは?
バンクーバーでワーホリをするにあたって、生活基盤である住まい選びはとても大切。この記事では、バンクーバーの住まい事情・部屋探し事情を徹底的に解説します!
住まいの主なパターン
バンクーバーでワーホリをする場合、住まいの形態は主に次の2つに分かれます。
ホームステイ
ホストファミリーと共同生活。自分の部屋が与えられ、お風呂・トイレをシェア。食事はホストファミリーが用意。
ルームシェア(シェアハウス)
ワーホリや学生同士で一つの家をシェア。部屋はプライベート、お風呂・トイレ・キッチンはシェア。食事は自分で用意。
なお、ルームシェアは、
- オーナーが同居し、キッチンやお風呂も一緒にシェアする場合
- オーナーも同じ家に住むが生活が完全に分かれている場合(玄関も別だったりする)
- オーナーは別の家に住んでおり家賃のやりとりやトラブル時のみ訪ねてくる場合
といったパターンに分かれます。
ちなみに自分で部屋を借りる一人暮らしということもできなくはありませんが、非常に高額の家賃となり一般的ではない(わたしはまだ一人暮らしの方には出会ったことがありません!)ことから、今回は上の①②を中心にご紹介します。
大多数がホームステイ→ルームシェアに切り替え
ワーホリでバンクーバーに滞在する方のほとんどは、
- 「ホームステイ→ルームシェア」
という流れで生活します。
ホームステイは、日本で留学エージェントを通して契約したお家に最初の1〜3カ月ほど滞在するパターンが一般的。その後自分で見つけたルームシェアの部屋に移ります。
みんながホームステイを出る理由としては、
- ホームステイは高額になりがち
- ホストファミリーに気兼ねなく、門限やルールのない生活をしたい
といったことが挙げられます。
わたしのおすすめは「ホームステイ2〜3カ月→仕事開始と同時にルームシェア」
わたし個人のおすすめですが、
「ホームステイ2〜3カ月→仕事開始と同時にルームシェア」
がいちばんいいのではないかと。
理由としては、まず、生活に慣れない最初の時期は、食事や生活用品の揃っているホームステイが安心であること。
しかしホームステイというのは往々にして気をつかいがちなので、途中で移りたくなるときが必ず来ます笑
また、ステイ先によっては学校やダウンタウンまで便がよくない場合も。
ただ、物件の多くは入居1カ月前には募集が出されて埋まり始めるため、ホームステイを1カ月だけにしてしまうと部屋探しが間に合わなくなる(見つかっても変なとこしかなかった、とか)可能性が出てきます。
このため、ホームステイ期間は2〜3カ月ほどにしておいて、その間に仕事探しと併行して住まい探しをするのがわたしのおすすめです。
ちなみに、わたしの大変だった住まい探し…
わたしはホームステイ+語学学校セットで6週間の契約をしていました。そのため、バンクーバーに着いて1週間目から次の住まい探しを開始。
3軒ほど見て回って決め、6週間後に無事に移動…まではよかったのですが、仕事が決まる前に部屋を決めたのもあって交通の便が悪いことにあとから気づくという😥
さらにキッチンにわんちゃんのうんちがあったり(💦)住んでいる方の声が大きくて困ったり(みなさんいい方たちだったのですが)ちょっと病みかけた😥ルームシェアと言いながらオーナーさんと完全に同居だったため、実質は「家事を全て自分でするホームステイ」みたいな感じでした。(ルームステイと呼ぶこともあるそうです)
ちなみにシャワーの時間など、ホームステイ時代よりも厳しかったので「あれっルームシェアにした意味…!?」というのもあり。オーナーさんにお願いし、1カ月で出ることにしました。
しかし、多くの物件は各月1日から入居となるので、5月半ばからの入居を希望していたわたしは大苦戦💦結局8軒ほど(!)まわり、ようやく希望の場所を見つけたのでした。めでたしめでたし。
…という経験を経てのわたしのアドバイスでした!ちょっと説得力あるでしょ!?笑
バンクーバーの部屋の家賃
さて、部屋探しをする上で重要なのは家賃!ですよね!
バンクーバーのルームシェア:家賃の相場
バンクーバーでルームシェアをした場合、家賃の相場は次のようなイメージです。
- ダウンタウン…$650(約5万5千円)〜
- 1ゾーン内(ダウンタウン以外)…$500(約4万2千円)〜
- 2ゾーン内…$400(約3万4千円)〜
※3ゾーンに住む方はほとんどいません。
※基本的には光熱費など込み込み。
このゾーンというのはバンクーバー市内の交通網の区切りのことで、下のような設定になっています。
一般的には1ゾーン圏内に住むことがほとんど。また、1ゾーンは1ゾーンでも場所によってかなり落差はあるなというのがわたしの印象です。
みおりんの便利/不便査定!笑
ということでわたしの査定結果。
◆便利!
- ダウンタウン…当然ですが便利。ネックは家賃が高いこと、騒々しいこと。
- スカイトレイン(電車)の駅周辺…バスに比べて遅延が少なく、交通面ではおすすめ。
◆不便かも…
- ノースバンクーバー、バーナビー
…ダウンタウンやその周辺に行くのに、遠く感じると思う。メリットは静かで治安が良いところ! - バスを使わないと出かけられないところ
…バスは電車と比べ、しょっちゅう遅れる・本数が少ないので、バスしかないところはちょっと不便。
必ずしも便利な場所がおすすめで不便な場所がだめということではないのですが、わたしは交通面でかなりストレスを持ってしまったので、個人的なアドバイスとして参考にしていただければうれしいです。
バンクーバーの部屋探し方法
バンクーバーの部屋探しの基礎知識
バンクーバーで部屋を探す上で、前提として知っておくべきポイントを挙げておきます。
部屋探しは入居希望の1〜2カ月前から
多くの物件は、入居可能日の1カ月ほど前から募集が始まります。このため、遅くとも入居希望の1カ月前には部屋を探し始めることが必要です。
また、1.のわたしの体験談でも述べたように、ほとんどのお部屋が毎月1日を入居日・家賃支払い日にしています。このため、月の半ばから入居できる部屋を探すのは少し難しくなりますので、なるべく月のはじめからの移動を前提とすることをおすすめします。
ミニマムステイ(最低滞在期間)は3カ月前後
ミニマムステイといって、最低でもこのくらいは住んでくださいね、という条件を置いている物件が多くあります。場所にもよりますが、だいたい3カ月程度のところが多いでしょう。中には6カ月といったところもあるので、事前に確認が必要です。
また、退去についてですが、部屋を出る1カ月前にはオーナーさんにその旨を伝えることが基本です。突然退去されてしまった場合、オーナーさんが次のテナントを見つけられなくなってしまう可能性があるからです。
敷金・礼金の代わりに「デポジット」を支払う
バンクーバーでは基本的に、日本の敷金・礼金のようなものはありません。その代わりに、入居の際にデポジットと呼ばれるものを支払います。
デポジットというのはほとんどの部屋につけられている保証金で、退去までオーナーさんに預けるお金です。
- 部屋にひどい破損や汚れがあった場合
- 突然の退去を申し出た場合
- その他迷惑行為がひどい!とかそういう場合
…といったケースを除いて、基本的には退去の際に全額戻ってきます。
デポジットは1カ月の家賃の半額が基本。たとえば家賃が月$500であれば、デポジットは$250となります。
そして、このデポジットを支払うことによって、入居の予約をしたとみなされます。
バンクーバーの部屋探しは掲示板サイトが基本
バンクーバーの住まい探しは、インターネット上の掲示板サイトを利用するのが一般的です。
よく使われるサイト・おすすめサイトは以下のとおりです。
カナダにいる日本人のほぼ全員が知っている掲示板サイト内の「賃貸・シェア」の掲示板。家賃など複数の希望条件で検索を絞ることも可能です。日本人が住んでいる物件が多いので、日本人と安心・清潔に暮らしたい方にはおすすめ(もちろん危険・不潔な日本人もいますけど、、笑)。
北米最大の掲示板サイト内の住まい探しの掲示板。こちらも様々な条件での検索が可能。とにかく圧倒的な掲載数が特徴です。もちろん日本人以外にも多くの方が利用するので、英語環境を求めるならこちらのほうがおすすめです。
こちらもメジャーなサイトですが(英語サイト)、使いにくかったので個人的にはそんなにおすすめではありませんが一応。
契約までの流れ
住まい探しから契約までの流れは次のとおり!
↓
②オーナーからの返信があったら見学の日程調整
↓
③実際に見学
↓
④入居を決めたら、オーナーにデポジットを支払う=予約完了
↓
⑤入居時にその月の家賃を支払い、引越し完了!
でね、この①のメール送信の方法がわたしは最初わかりづらかったので、ちょっと簡単に説明しますね😊
メールの送り方〜JPカナダ編〜
気になるお部屋を見つけたら、上の画像の黄色い枠で囲んだ「Email」という文字を押します。
メール送信フォームが開きますので、こちらに見学希望であることと質問事項などを書き込んで送信すれば、JPカナダを通して投稿主にメールが届きます。
メールの送り方〜Craigslist編〜
これがちょっとわかりにくいんだけど、左上の黄色い枠で囲んだ「reply」のボタンを押します。そうすると、以下のような表示が出ますので、電話・テキスト(ショートメッセージ)・メールなどの好きな方法でコンタクトを取りましょう。
わたしは黄色い枠で囲んだアドレスをコピー&ペーストしてメールを作成していました。
(この画像では一部をモザイクにしていますが、実際には表示された番号やアドレスに連絡をすればもちろん大丈夫です!)
バンクーバーの部屋選びのポイント
自分に合った、なるべくストレスのない部屋を見つけるためのポイントを3つにまとめてみました。
- まずは予算とエリアを決める
- オーナーと共同かセパレートかを考える
- ルームメイトの条件を考える
以下で詳しくお話しします😊
①まずは予算とエリアを決める
日本での住まい探しと同様、まずは予算とエリア決定が重要です。
さらに、日本と違って気をつけたいところは、
- 家賃にユーティリティが含まれているかどうか
- エリアが1ゾーンか2ゾーンか
という点です。
ユーティリティとは、光熱費やインターネット(Wi-Fi)などの費用のこと。これが家賃にすべて含まれている場合と、家賃にプラスして支払う必要がある場合とがあります。必ず事前に確認しておきましょう。
ゾーンについては2.でご紹介したとおり、1ゾーンか2ゾーンかによって月の交通費が異なるため、あらかじめチェックしておきましょう。
②オーナーと共同かセパレートかを考える
結構大事になってくるのがこれです。
オーナーさんと一緒に暮らすのでもOKか、別居や同居完全セパレートを希望するか、というのを事前に考えておくことをおすすめします。というのは、前述したとおりわたしは以前オーナーさんと完全に同居のルームシェア(ルームメイトは他に2人、それぞれプライベートルーム)をしていたのですが、もとからの気つかいぃの性格もあってその状況に結構ストレスを感じてしまったからです。
これを考えておくことで、選択肢をかなり絞ることもできるのでおすすめです。
③ルームメイトの条件を考える
ルームシェアならではのポイントとして、一緒にシェアするルームメイトについても考えておく必要があります。
同じ屋根の下でキッチンやバス・トイレを共有する相手と合わなかった場合、結構大変よ。。
考えておくべき条件としては、
- 男性限定や女性限定が良いか、男女共同が良いか
- 英語環境にこだわるか、日本語環境でも良いか
- 人数は何人くらいのところが良いか
といったことが挙げられます。
見学の際のポイントと注意点
気になる物件を見つけたら、オーナーにコンタクトを取って見学の日程を調整します。ここでは、お部屋の見学について、
- 見学の際のおすすめ質問リスト
- 見学の際の注意点
をご紹介します。
見学の際のおすすめ質問リスト
実際に住んでみてから「こんなはずじゃなかった!!」となるのはとても大変なので。事前に質問リストを作ってから見学に向かいましょう。
以下は、「これをちゃんと聞いておいたほうがいいよ」というポイントです。
- 家賃のほかにかかる費用はあるか(ユーティリティが含まれているかどうか)
- ミニマムステイは何カ月か
- ルームメイトの人数・性別・国籍
- 門限や掃除などルールはあるか
- キッチン用品は使用してOKか(鍋やフライパンは自分で買ってきて!という物件があり、あきらめたことがあります)
また、参考までに近隣のスーパーマーケットやバス停などについても聞いておくと便利です。そのほか、わたしはトラブルが起きたら嫌だったので、部屋に鍵がかかるかどうかも質問するようにしていました。
見学の際の注意点
見学に行く際には、次のようなことに注意が必要です。
ひとりで見学に行かない
特に女性は、必ず友だちに一緒に来てもらうようにしましょう。なにかトラブルが起きてからでは遅いので。
(と、どの方にも言われたのですが、実は一緒に行ける友だちができる前に部屋を探していたわたしはひとりで行っていました。。ただし、女性限定の物件で探してはいました)
部屋を見せてくれる人が本当にオーナーかどうかを確認
たまに起こるトラブルとして、「オーナーだと思っていた人がただの1テナントで、契約したらその人からの又貸し状態となってしまった」というものがあります。この場合、本来のオーナーによって即日退去が命じられてしまい路頭に迷うこともありえます(わたしの語学学校のクラスメイトが実際に退去させられていました、、)。
できればルームメイトに会っておく
ルームメイトに会うことができれば、いろいろと質問できるのでベターです。オーナーさんが把握していないこと(ルームメイトたちの生活リズムや冷蔵庫の区分けなど)についても聞くことができておすすめです。
デポジットを支払ったら領収書をもらう
デポジットの支払いによって部屋の予約が成立しますが、このとき領収書を作ってもらいましょう。これがないと、あとからオーナーに「デポジットなど受け取っていない」としらばっくれられた場合困ります(よっぽど悪いオーナーじゃなきゃそんなことはありませんが、可能性として😥)。
まとめ
バンクーバーでの部屋探しの方法やポイントについて見てきましたが、いかがでしたか?
慣れない場所で住まいを探すというのはなかなか大変なこと。友だちやホストファミリー、語学学校の先生など、周囲の方に相談しながら決めるのがおすすめです。
あまり短い期間で即決せず、なるべく安心して暮らせる場所をしっかり見つけてくださいね!
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