わたしはなにか一つに打ち込める人じゃない

このあいだ恋人と話していて、「最近わたしは一途だと思う」と言ったら、「最近、ってことは本質的に一途じゃないんだよ」と笑われました。

「最近って言っても半年以上だからね!😠」と謎の言い返し方をしてしまったけど笑、たしかにわたしは本質的に一途ではないんだと思う。人というより、物事に対して。

 

小さな頃から突き詰めているものなんてほとんどなくて、以前「わたしはオタクになれない、というコンプレックス」という記事でも書いたけれど、ひとに語りたいほど夢中になって愛しているものもありません。

友だち関係もだいたい1年くらいで変わってしまうし、会社員の仕事も1年半で終えてしまったし。わたしは昔から、「だいたい1年くらいしか自分の興味関心がつづかない」ということをなんとなく認識していました。

 

このブログで勉強法関係の発信を始めたのは、2018年の春。そして2019年の春に、ブログの定期的な更新と、2018年度にやっていた学習サポートの個人サービスの運営をストップしました。

ストップの理由は、社会人になるタイミングで、ちゃんと会社の仕事にフルコミットしたかったから。それが95%くらいを占める大きな背景ですが、あとの5%くらいは、本当は少し刺激がなくなっていたからでした。

勉強法についての発信、公式LINEでの無料相談対応、勉強計画づくりや進捗管理の有料サービス運営。1年くらいやったらなんとなくどれも見通しが立ってしまって、もういいかな、と思ってしまった。(念のために断っておくと、有料サービスについてはもともと2019年春に停止することを告知してから始めており、生徒さんをほっぽり出してやめたわけではありません😵)

だからいまの活動も、本当はずっと不安があって、わたしはいつまで楽しさとやりがいを持ってつづけられるだろうといつも考えています。たとえば1年単位でやることを代わりばんこにローテーションしていけばつづくのかなぁ、とか。現実的ではないけれど。

ただ、これはそんなにネガティブな話ではなくて、やりたいことや付き合いたい人(恋愛の交際ではなく対人関係の話です)がどんどん変化していくのは、わたしにとってデフォルトの状態です。そして変化の過程では何かや誰かを切り捨てているわけではなく、向き合い方や付き合い方が少し変わるというイメージなのです。

普通に考えると「飽きっぽい」ということなので、少し悩んだ時期もありました。いまもまったく気にしていないわけではありませんが、ただ、こうしてどんどん変わっていく理由は、わたしには一人分の人生では足りないくらいにやりたいことがたくさんたくさんあるからです。そう考えると、「わたしは飽きっぽいというより知的好奇心が旺盛な人間なんだ」と少々強引に自己肯定することもできるかもしれません。

よく「やりたいことが見つからない」というご相談を中高生からいただくことがありますが、中には本当はやりたいことが一つも見つかっていないのではなく、「やってみたいことくらいならいくつかあるけど、どれか一つには決められない」というだけのケースもあるんじゃないかと思います。

いまは転職も副業も複業も当たり前で、生涯同じ会社で専業で働く人なんてほんの一握りです。気分だけで転職をくり返すのはちょっと考えものですが、基本的には「これ!と打ち込める一つを見つけるキャリアもいいけど、やってみたいことに複数挑戦するというキャリアも同じくらい素敵である」というのがわたしの考え方です。

まあ時代はどんどん変わっていくので、もしかしたら数十年後にはまた終身雇用が基本の時代に戻るという可能性もゼロではないかもしれないし、そのときにはわたしの考え方も変わるかもわからないけれど、現時点ではこんなふうに思っています。

わたしは大学1年生の頃、自分の進路について「就職60%、院進(大学院への進学)40%くらいの可能性かな」と思っていました。

でも、2年生になる頃には院進するという選択肢は自然と考えなくなりました。理由は大きく2つあり、1つはアルバイトや学生団体などで新規事業のようなことに携わるなかで、早くビジネスをやってみたいと思ったこと。そしてもう1つは、わたしはなにかを突き詰める研究者タイプではないだろうなとなんとなく気づいたことでした。

わたしはなにか一つに打ち込むタイプじゃない。仕事や人間関係はもとより、なんなら普段の生活でさえ、ただテレビを観たりただ料理をしたりということができないので、テレビは洗濯物を干しながら観られるバラエティばかりになってしまうし(この理由によりドラマや映画が家で視聴できません)、料理のときには研究したいYouTubeの動画を流してしまいます。

そういうところは欠点かもしれないし少し悩んだけれど、ただ直そうと思って直せるものでもなかなかないので、まあこの生き方をもう少しかっこよくデザインしていくのがいいのかなぁと最近では思うようになりました。

 

…ということで、本当は「やりたいことが見つからないんです」というご相談に対しての参考記事を書こうと思っていたんだけど、気づいたら「わたしはオタクになれない、というコンプレックス」へのアンサー記事みたいになってしまった。

 

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