自分の町が欲しい、という切実な感情が最近ある。
それはもちろんシムシティ的な意味でも首長になりたい的な話でもなくて、「ここは自分が属している町だ」という場所が欲しい、ということ。
わたしは昔から帰属意識というものに欠けていて、小学生の頃には自分はこの生まれ育った町が苦手だということに気づいていた。そこからずっと東京に出たい出たいと思っていた。東京は都会で、そしてわたしのことを知っている人が誰もいない広い世界だと思ったから。
自分を知っている人がいない、という環境が好きだった。小6のときに同じ小学校から誰も進学しない遠くの中学校を受験したのも、高校受験生時代に中学から3つも離れた市の繁華街を一人でほっつきまわっていたのも、それが理由だった。
大学に入ると、渋谷のセンター街を歩けば同級生に出くわすようになり、池袋のサンシャイン通りでも先輩たちとすれ違うことが増えた。「わたしのことを知っている人がいない東京」はなくなった。少し欠けたくらいかもしれないけれど。
常に新しい環境に移っていくのが好きで、引っ越しはワーホリ中の移動も含めると10回近くを数える。いろんな街に住んだ。下町もあれば繁華街の近くもあったし、誰も知らないローカル駅が最寄りだったことも、大都会といえそうなターミナル駅が最寄りだったこともある。
どの町もおもしろかった。でも、どこに行っても自分は1年か2年ほど住民票を置くだけのよそ者のような気がしていた、というか実際そうだった。住んでいる町を「自分の町」と捉えることはなかった。
だけどそろそろ、「自分はここに属している、ここが自分の町なんだ」って思えるようになってみたい。
いま住んでいるところはかなり都会で、でもそんななかたまたま近所に新しくできたマッサージ屋さんに行ったら、なぜかスタッフの方々がすごくよくしてくれて。顔を覚えていてくれて、いつも行くと施術担当じゃないときまで声をかけてくれたり。サービスをしてくれたり、わたしの仕事に興味をもっていろいろ訊いてくれたり。もちろん接客や営業の一環といってしまえばそうなのだろうけど、わたしは上京して約9年、学校や職場以外で「顔見知り」になる機会なんてほとんどなかったので新鮮だった。東京のお母さんたち…というと言いすぎだしそんなご年齢の方々ではないのだけど、叔母さんたちくらいの親しみをわたしは感じていて。
それで、そういう、自分がそこに生きていたことを誰かが知ってくれているような町ってこれまでなかったなと思った。勝手に引っ越してきて、その町の誰とも顔見知りや顔馴染みにはならずに、契約更新の前に勝手に一人で出ていく。そのくり返し。それは悪いことでもなんでもないし寂しいことだとも思わなかったけど、なんだか、時には帰属意識を少しでも持てるような場所があったらいいなって思ってしまった。愛着の湧く町、というか。
私的な事情で来月また引っ越すのだけど、次の町はどうだろう。愛着を持てる、「わたしの町」になるだろうか。長く住むかどうかはわからないけれど、心の根っこを張れる街になったらいい。
こんにちは。
私の家の近所の人は朝、挨拶をしたらいってらっしゃいと言ってくれます。町というほど広くはないけど私の居場所と思えます。(^^)
挨拶、大切ですよね
小6です。
私は色々なところを転々とし、12月にはまた引っ越します。さて、そんな私が一番住みやすかったのは、福岡市のある所です。人もまあまあ多いし、お店もあります。近所の方もすごく優しくして。私にとって「自分の居場所」って感じでした。
今度引っ越すところはどんな所かな、、、受験勉強も頑張ります!
なんか私の話だけで申し訳ない、、、、、、(^_^;)
ここに帰りたいって思えるところがあるのいいですよね✨
僕は今地方の国立だったりを考えてますが、自分の住んでる町・県に愛着を持ってます! (とあるスポーツチームの影響がありますがw)
あえておもいっきり北or南にいくとかも、みおりんさんならすごくいいかもしれませんね!
生まれてから20数年間、引っ越したことがないまま社会人になり、就職を期に隣の県に引っ越し、
約10年になります。とても住み心地が良く、治安も故郷より遥かに良いのですが、なぜか故郷と同じような「土地勘」が
築かれないのです。今の県にとても愛着があるのに、もう道にも迷わなくなったのに。なぜかいつもその土地に対して「お邪魔します」と言っているような感じです。
実家を訪ねて、近くを散歩すると、まさに水を得た魚のような感覚になります。
今住んでいるところも本当に大好きなんですけどね。不思議なものです。
私は小4です。物心ついてからは1度も引っ越しをせずずっと札幌にとどまっています。でも、そろそろ引っ越したいなとかちょっとこのまちに飽きてきたななんとこともあります。私は自分の痕跡が残るみたいなことが少し苦手で影が薄いと言われたこともあります。病院に行ったらそのような障害だと言われました。引っ越したいっていう気持ちを変えてくれたのが友達や近所の方です。毎日楽しく話をしたり。だからちょっとこのまちにもう少し居てみようかな。