いつもどこかひとりぼっちの気がしていた

東大生ブログ「東大みおりんのわーいわーい喫茶」

わーいわーい!みおりんです。

今日は、小林賢太郎さんの舞台『うるう』を観てきました。
ネタバレはしないので、もしこれから観る方でも安心してくださいな

小林賢太郎さんは、お笑いユニット・ラーメンズのメンバーで、舞台の主演から演出・脚本まで務められる多彩な方です。わたしはお笑い全般がだいすきなのですが、小林さんがつくる世界は、単なるお笑いというより芸術的な感覚も強くて、初めて彼の脚本の舞台を観たときからずっと感動しっぱなしです。一度観てほしい…!

『うるう』は、その名のとおり4年に1度、うるう年だけに上演されている演目です。わたしは初めて観たのですが、このためにうるう年を楽しみにしている方も多いみたい。

小林さんの演じる『うるう』の主人公は劇中、「いつもひとつ足りない、いつもひとり余る」という言葉を何度も口にします。

欲しくて買いに行ったものが、いつも自分の前で売り切れる。クラスでひとり、組体操のピラミッドに入れない。そんな思いを、ずっとしてきたと語ります。

舞台は笑いを散りばめたテイストで、重苦しい内容では全然ないのですが、わたしはこの主人公に重なる記憶をいろいろ思い出しました。

前にも書いたことがあるかもしれませんが、わたしは小さい頃から協調性に欠けているといわれていて、幼稚園に入る前からひとり遊びが好きな子どもでした。

公園に行っても、誰か別の子が遊んでいる遊具には近づかない。その子たちがいなくなると、喜んで走っていってひとりで遊びはじめる、みたいな毎日だったそうです。母談。

幼稚園では比較的ふつうに周りの子と遊んでいたと思うのですが、小学校に入ると、わたしはみんなと遊ぶのがすきじゃないんだなと気づきました。

おにごっことか、ハンカチ落としとか、フルーツバスケットとか、そういう遊びが本当に苦手でした。いまでもやろうと言われたら全力で拒否すると思います。自らひとりを選ぶのはいいけれど、望まずして鬼になるのは怖い、ということなのかもしれません。

小学校の同級生たちとはまったく話が合わず、「みおりんはすごいから私たちとは違う」と何度も言われました。いじめられたり馬鹿にされたりはしなくても、仲間に入れたという実感は6年間ほとんどありませんでした。

だから中学を受験して、遠い町の学校に行きました。そこでは小学校のときと比べたら、みんなわたしを特別扱いせずふつうに受け入れてくれました。3年間、居心地はほんとうによくて、いまでも遊ぶ友だちも多くいます。

ただ、その中学でも、授業で「二人組を作ってください」と言われたとき、わたしは組む相手がいませんでした。

わたしはグループ付き合いみたいなものがまるでできないタイプだったので、「クラスのどの子ともある程度仲良くできるけど、誰の特別でもない」ような立ち位置でした。だからいつも決まってこの子と二人組を組む、みたいなことが全然できなかったんです。

それは高校でも同じで、高3の結構長い期間、わたしは一緒にお弁当を食べる人がいなくて、部室や近所の大きな公園でひとりで昼食をとっていました。「寂しい」という感覚が鈍いせいなのか、協調性とやらがないからなのか、話の合わない同級生たちと一緒にごはんを食べるしんどさよりもいわゆるぼっち飯を選択してしまっていました。

そんな感じだったので、「ひとり余る」の感覚は結構具体的な感覚を持って共感してしまって。なんか懐かしいなぁ、と思いました。いまは慣れすぎてしまって、余っている自分に気づかなかったりするし。もちろん、余らないで済むときもあるけれど。

ということで、これを読んでいる方の中で、もし「なんとなくひとりぼっちの気持ちがする」という子がいたら、そんなもん放っておいてもいいと思うよ、って言いたいな。

ひとりでいると、みんなでいる子より考えごとをする時間が長くとれるし。(なんか頭よくなれそうじゃない?笑)

それに、「恋人一瞬、ダチ一生」とか言うけど、べつに友だちも一生でもないしなぁ。一方で自分とはずっと付き合わなきゃいけないわけで、幼い頃からひとりで自分と向き合う時間を長くとっておくのも悪くないんじゃないかなって思います。

よくわからないけど、今年最初に観た舞台の感想と、わたしの昔話でした。笑

10 件のコメント

  • 私もいつも一人でクラスに気の合う友達がいませんでした。それで新たな友達をつくればいい話なのですが、話しかけることが苦手で、結局一年間新しい友達はできませんでした。そのとき一人で平気なときもあったけど、二人組をつくってと言われたときはとてもドキっとして孤独感を感じました。この記事を読んで私とにてる経験をしていて感動しました。ありがとうございました。

  • 昨日に続きコメントさせていただきます。

    どんな仲の良い友達でも、試験会場に入れば、強敵の一人になります。
    受験は、個人プレイがその本質であると思っています。
    コミュニケーション能力が劣っている人(私のことです)であっても、、
    ペーパーの内容だけで合否が決定される、厳しくも公平な制度であり続けてほしいと願っています。

    みおりんさんの生き方、感動します。

    追伸:本日3月10日は、みおりんさんにとって、人生最高の思い出のある日ではないでしょうか?
       来年、私も、最高の感動を味わえるよう、総力結集します。

      • ありがとうございます。

        開校以来、共通1次、センター試験、出願者ゼロ(私以外)の極めて低レベル校の卒業生ですが、東大合格をライフテーマとしている社会人受験生です。ただし、私自身は、ナンバー3とされている国立に一般入試で合格していて(母校では空前絶後の出来事と言われています)お笑いレベルの挑戦とまでは思われていません。今、地方公務員ですが、4月から休職して、受験一筋の生活に入ります。
        みおりんさんご推薦の参考書、ほとんど揃えました。
        新入試制度、不安しかありません。特にリスニングが苦手で、センターリスニング1桁だった年もあります。超高額な家庭教師つけ、猛特訓しています。英検2級昨年取りました。会場は小学生だらけでしたが。リスニングで言えば、センター>2級ですね。今、準1級1発合格に向け、がんばっています。準1級のリスニング<共通試験のリスニングなんてことはないと信じていますので、ここで合格できれば、自信になります。
        東大2次のリスニングは、努力だけで乗り越えられないかもしれませんので、リスニングの時間、耳栓をして、筆記の問題解く作戦も考えていますが、いかがでしょうか?
        また、みおりんさんのリスニングのレベル別勉強方法、もちろん、熟読させていただきましたが、強く推奨されているキムタツ先生の東大向け参考書、15年位も前の出版で、ここ数年、難度を増した2次のリスニング、(選択肢も4択から5択になりました)に対しても、この3冊が、一応の最終到着点(あくまでも他教科もある中で、大学入試で、合格点を確実に取るという意味での、到着点と言う意味です。上は無限でしょうが)ということは、変わらないでしょうか?

        社会人の生活で大変なのに、受験生向けのこういうページ、続けていただき、助かります。
        いつも、みおりんさんのページ、気にしています。

  • 全面的に賛成ではありますが・・・・

    来年からの入試改革、そのような人を排除するために行われる一面もあるのでは?
    他人と協業して問題を解決する能力、これを合否の判定基準にするのは、大反対なのですが、
    まあ、それは理念だけで、現実にはペーパーの点数がすべて、であってほしいです。

  • こんにちは(◍•ᴗ•◍) 
    私も、一人っ子なので小さい時から協調性がなく、11歳の今でも1人遊びが好きなので、すごく共感しながらこの記事を読ませていただきました(*_ _)(私も母や祖母に協調性がないね〜とよく言われます)
    私も小学生の今、あまり人と遊ぶのが好きではなくどちらかといえば、休み時間は1人で図書室に行きたい人なので、この記事を読んですごく安心しました(﹡´◡`﹡ )
    本当にありがとうございました

    • コメントありがとう!
      わたしも休み時間はあんまりみんなと遊びたくなくて、小学校に入って最初に思ったのが「休み時間がつまらない」でした。
      個人的には、ひとに迷惑をかけない範囲で協調性がないのはべつにいいかなぁと思っています!ひとりの時間が楽しめるゆうなちゃんとても素敵だと思います(^^)*

    • コメントありがとうございます(*^^*)
      ママンさんと娘さんはわたしのなかで、しっかり自立した素敵な女性・女の子というイメージです♡いつか娘さんともお話してみたいです笑

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