二人称で話せるおとなになりたい

社会人になってから、学生時代と比べて変わったことがいくつかある。

生活リズム。
お金の使い方。
お酒の飲み方。
休日の過ごし方。

ほかにもいろいろあるけれど、ひとつ変わったな、というか、深まったな、と感じるのが「なりたい人の理想像」みたいなもの。「こんな人になりたい」「こんな人にはなりたくない」と思う回数が、学生時代より増えた気がします。

大学生までは、ただ漠然と「優しい人になりたい」「強くなりたい」みたいなことを思うだけで、他人との関わり方や話し方がひとによって大きく違うということをあまり考えていなかったと思う。

わたしが会社に入って最初にやったのは営業系のお仕事でした。

営業には当然ながら、どんなふうに話すとお客さんが興味を持ってくれるか、買ってくれるかみたいな方法論がたくさんあります。わたしはあくまで最初の修行程度に経験しただけだけど、それでもやはりその視点でひとを観察すると新たな発見がありました。

わたしが営業スキルを勉強していた頃に印象的だったのが、「営業では相手を主語に話すべし」みたいなメソッドです。

たとえば、車を売りたいとして、「わたしは売上を上げたいから、あなたに車を買ってもらいたいんです」と言っても、お客さんはなかなか「よし、じゃあ買おう!」とはなりません。

一方、「あなたはこの車を買ったら、ご家族を乗せて週末のたびにショッピングやキャンプなどに行って楽しめますよ。だからこの車を買ったほうがいいですよ」と伝えれば、お客さんは「たしかに!」となりやすいですよね。

これは、お客さんを主語にして、お客さんにとってのメリットを話しているからです。考えたら当たり前のことだし、営業としては初歩の初歩だと思うのですが、普段そういうことをあまり考えていなかった当時のわたしには新鮮でした。

 

そう考えたとき、わたしは日常でも「一人称で話す(自分を主語にして話す)」と「二人称で話す(相手を主語にして話す)」がいることに気づくようになりました。

「俺が俺が」の人は、一人称の人。「あなたのために〜したほうがいいよ」と言う人は、二人称の人。

 

そしてわたしは、「自分は二人称で話せるおとなになりたい」と思いました。

 

ビジネスで強い人には、意外と一人称のタイプの方も多いように思います。ある程度ガツガツ周りを気にせずアピールしていけるほうが強い場面は、たしかにたくさんあるんだと思う。

わたしも、優秀なビジネスパーソンになりたいです。仕事で成功したい。だけど、わたしは一人称の人ではなく、周りに気をつかえる二人称の人間でありたいなぁ、と思いました。というか、そちらのほうが向いているかな、とも思います。

会社員として働いていた頃、あるとき一緒に飲んでいた上司の方に、わたしは「もう一軒行きましょうよ〜」と言いました。

そのとき、その方は「明日あなたは朝早くから大事な会議でプレゼンをするんだから、今日は早く帰りなさい」とおっしゃったんです。

「もう疲れたから帰ろう」ではなく、わたしを主語にして断ってくれた。夜遅かったし、結構飲んでいたし、もしかすると本当は彼自身もう一軒行くのが面倒くさかったのかもわかりません。でも、本音がどうであれ、こういう言い方をしてくれたことがわたしはうれしかったし、おとなだなぁ、と感じました。

実際わたしは翌日経営会議に出て大きな予算を取らなければならなかったので、早く帰ったことは正解でした。そして、わたしもあんなふうに、二人称で話せるおとなでありたいなぁ、と思ったのでした。

 

ビジネスや営業に関係なく、相手を主語にして話せる人は、相手の気持ちや立場を慮ることができる人だと思います。わたしはそんな人になりたいなぁ、って最近思っています。

3 件のコメント

  • 素敵です...私もそんな人になってみたい。というかなりたい。今までそんなにことを考えたことはありませんでした。
    私に新しいことを教えてくれてありがとうございます。応援しています。頑張ってくださいね。

  • 私も、二人称で話せるようになりたいなと改めて思いました。相手のことを考えながら生活するのは、正直大変です笑
    だけど、みおりんさんの記事を読んで、勇気が出ました。そして、みおりんさんのようになりたいなと思いました。
    いつも、勇気をくれる記事を書いてくれて、とてもありがたいです!これからも応援してます!

    • うれしいコメントをありがとうございます◎お返事が遅くなってしまってごめんなさい!
      勉強と関係ないお話でしたが、読んでくださる方がいるんだなぁと思うとがんばれます。相手を主語にしたコミュニケーション、気をつけたいですよね…がんばっていきましょう〜!

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