【宅浪東大生が解説】大学受験の過去問はいつから何年分解く?使い方から分析法まで大公開!

大学受験の過去問いつから何年分解くか

わーいわーい!みおりんです。

▶︎宅浪みおりんのプロフィールについてはこちら(●ˊᵕˋ●)

今日は、読者さまよりリクエストをいただいたので!大学受験生の多くが悩むであろう「過去問の使い方」について、

  • いつから解くべきか
  • 何年分解くべきか
  • 過去問分析のやり方

など、東大宅浪時に過去問を徹底利用してきた私みおりんが完全解説!していきたいと思います😊

なお、今回は主に「第一志望」と「併願校」の二次試験・個別試験について解説します。



大学受験の過去問はいつから解く?

多くの受験生が気になるのが、「過去問はいつから始めればいいの?」ということではないでしょうか。

その人の状況や志望校によってももちろん変わりますが、基本的には

  • 第一志望の過去問…10月ごろから
  • 併願校の過去問…12月ごろから

という人が多いようです。

そして!大事なポイントがひとつ😳

それは、上記とは別に、できれば「春ごろに一度、第一志望の大学の過去問を全教科1年分解いておく」ということです。

これは、なるべく早いうちに志望校の対策の仕方をイメージすることが目的。全然解けなくてかまわないので、本番と同様に時間を計ってチャレンジし、「どのくらい難しいのか」を体感しておきましょう。

ちなみにみおりんはこれを部活引退直後の高37月頭にやりましたが、少し遅すぎたなぁという気持ちです。

みおりんはいつから過去問を解いた?

浪人時、わたしはこんな感じで過去問演習をスタートさせました。

  • 東大英語の過去問
    …9月から少しずつ(大問別に)
  • 東大数学の過去問
    …7月から簡単な問題だけ解き、11月から本格的に着手
  • 東大国語の過去問
    …現代文は7月から、古典は2月に(※古典は現役時に過去問をがっつりやっていました)
  • 東大世界史の過去問
    …7月から少しずつ
  • 東大日本史の過去問
    …9月から少しずつ
  • 早稲田大文学部の過去問
    …2月に入ってから

科目の得意不得意に合わせ、戦略を練って計画を立てていました👍

大学受験の過去問は何年分解けばいい?

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では、過去問は何年分解けば足りるのでしょうか?

これもその人や志望校によりますが、だいたいは

  • 第一志望の過去問…10〜20年分
  • 併願校の過去問…3〜7年分

程度が一般的でしょう。

重要なのは「何年分解くか」というより、「何年分の過去問を身になるレベルでやりきれるか」だと思います。たくさん解くだけで満足しないようにご注意を!

「書店に10年分も過去問ないよ!」という場合は

一般的な大学の過去問は赤本でも3年分しか収録されていなかったりと、本屋さんで買える過去問の年数には限界があります。

そんなときに便利なのがAmazonなどのネット通販。基本的にどの大学の過去問も毎年発売されているので、たとえばいま本屋さんにある赤本が3年分の過去問を収録したものであるとしたら、3年前に発売されている赤本をAmazonで買えば、計6年分の過去問が手に入ります。

みおりんは過去問を何年分解いた?

浪人時、わたしはだいたい下記のような感じで過去問を解いていました。(一部記憶が曖昧で申し訳ないのですが😥

  • 東大英語の過去問
    …分野別に20年分程度かな。時間を計ってセットでやるのは予想問題が多かったと思います。
  • 東大数学の過去問
    …25年分(うち最新の10年分を重点的に)
  • 東大国語の過去問
    …現代文は10年分くらい、古典は3年分くらい。。(現役時に10年分をがっつりやりました💦
  • 東大世界史の過去問
    …第1問の大論述は10年分ちょっと、第2問の中小論述は10〜20年分程度かな、、第3問の一問一答は約25年分
  • 東大日本史の過去問
    …30年分程度
  • 早稲田大文学部の過去問
    …英語と国語は3年分、世界史は4年分



大学受験の過去問の分析方法

「過去問の分析をしろと先生に言われるけど、どうやればいいのかわからない」という受験生の声をよく聞きます。では、具体的にはどのようにすれば過去問分析ができるのでしょうか?

わたしは、過去問分析には2つの分析があると考えています。

それは、

  1. 過去問を解く前の分析
    …志望校の傾向や配点を知る
  2. 過去問を解いた後の分析
    …自分はどの問題でどれだけ得点/失点しているのかを知る

の2つ。一般的には1つめの方だけが言われますが、わたしは2つめもかなり重要だと思っています。以下、やり方を解説します。

①過去問を解く前の分析のやり方

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まずは次の4つを調べ、紙にまとめておきましょう。(書くことで過去問への理解も深まるし、さらにそれを壁などに貼っておけると意識が高まります😊

  • 受験科目
  • センターと二次(個別)の比率※個別試験のみの場合は不要
  • 各科目の配点
  • 各科目の問題傾向

3つめまではシンプルに、大学受験パスナビなどを参照すればOKです。ここでは最後の4つめについて詳しくご説明しますね。

各科目の過去問傾向分析のやり方

問題傾向の分析は、

  • 問題形式を知る
    「マーク式なのか?記述式なのか?」「短文記述なのか?長文論述もあるのか?」「解答欄のサイズ」など
  • 大問構成を知る
    「第1問が評論寄りの現代文、第2問が古文、第3問が漢文、第4問が随筆寄りの現代文」など
  • 頻出分野を知る
    よく出る単元や時代など
  • 問題のクセを知る
    たとえば、「東大現代文は『〜はなぜか』『〜はどういうことか』しか基本的に問われない」など
  • 合格者の、科目別の得点パターン
    たとえば、「国語と世界史では差がつきにくいが、残りの英語で合格と不合格が分かれる」など

上記のようなことを、赤本の解説ページや各種書籍、インターネットなどから徹底的に情報収集しましょう。受験は本当に情報戦です!!(元情報弱者みおりんが語る。笑)

②過去問を解いた後の分析のやり方

過去問演習の時期になったら、過去問を解くたびに、取れた得点やその分布を記録していきます。過去問分析というより自分分析ですね😎

わたしは、↓のようなシートを自分で作って管理していました。※写真は早稲田対策の得点表です

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これを行うことにより、志望校と自分との距離を測ることができます。毎回点数が取れない分野や大問は、そこに特化した問題集を使うなどして補強していけばOK。

模試のときも同様に記録と分析をするのがおすすめです。

大学受験の過去問の使い方

では、実際に過去問はどのようにして使うのが効果的なのでしょうか?

わたしの考える過去問演習のポイントは次の3つです。

①本番と同じ時間で解く

本番通りの時間を計り、その中でどれだけ得点できるかを試してみましょう。

もし時間内に終わらなければ、時間内に終わったところに印をつけ、時間を延長して納得いくまで解いてみてください。解き終わったときの時間も記録しておきましょう。

特に、直前期の過去問演習では時間配分の練習も重要です。

②本番の解答用紙を再現する

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マークシート方式の試験ならマークシートを、白紙の解答用紙に解いていく試験なら同じサイズの白紙のノートを…などというように、本番同様の解答用紙を用意して解きましょう

この点を意識してわたしが使っていたノート(マーク用、東大数学用、東大国語用など)は、「東大女子のノート術&おすすめノート10選|中学生・高校生の文房具」の記事でご紹介しているので参考にしていただければ幸いです☺︎

③解き終わったらきちんと振り返る

解き終わったら、丸つけだけしてハイ終わり!ではなく、きちんと振り返りをしましょう。

  • 自分はどこで失点したのか
  • その失点の原因は何なのか
  • 失点を防ぐために今日からできることは何なのか

といったことを、しっかり考えることが合格への一歩です。

大学受験の過去問Q&A!

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最後に、受験の過去問に関するよくある疑問と、それに対するみおりんの考えをまとめておきます(●ˊᵕˋ●)

Q. 過去問は繰り返し解いたり、復習したりしたほうがよいのですか?

 

A. 科目や志望度にもよりますが、できれば復習するに越したことはありません。暗記系は復習ノートや単語帳などにまとめれば、過去問を何周もしなくて良いでしょう。逆に、暗記ではないものや数学の問題などは繰り返したいところ。

▶︎暗記法はこちらもご参考に!

 

Q. 過去問には赤本・青本・黒本があると聞きました。どれを使えばいいのですか?

 

A. まず、赤本・青本・黒本の違いは下記の通りです。

  • 赤本
    …教学社が発行。毎年、センターの過去問と各大学の過去問が発売されています。
  • 青本
    …駿台文庫が発行。毎年、センターの過去問・センターの予想問・主要大学の過去問・主要大学の予想問が発売されています。予想問題集は過去の駿台の模試の過去問です。
  • 黒本
    …河合出版が発行。毎年、センターの過去問・センターの予想問・主要大学の過去問・主要大学の予想問が発売されています。予想問題集は過去の河合の模試の過去問です。

ではどれを使えばいいのか?ということですが、解説が丁寧と言われているのは青本と黒本」、「収録年数や大学数のラインナップが豊富なのが赤本というのが一般的な理解です。

わたし自身は過去問は赤本だけ、予想問題では青本・黒本を買うといった感じでした。いま思えば青本や黒本の過去問も買ってみればよかったなぁと思っています◎ご自身に合ったものを選んでみてください!

 

Q. 併願校を入れるとかなりの数を受験するのですが、受験する大学すべての過去問を何年分も解かなければいけませんか?

 

A. 第一志望以外の大学の過去問を何年分も解きまくって、第一志望の対策に割く時間がなくなってしまっては本末転倒です。

併願校の過去問については、難しめの大学は3年分以上解けるといいですね。滑り止めとして確実度の高い大学のものは、1,2年分解いてみて大丈夫そうであれば問題形式の簡単な確認だけすればいいのではないかと思います。

 

Q. 過去問演習に入ったら過去問だけを毎日解いていくのか、問題集などと併行してやるのかどちらがいいのですか?

 

A. 基本的に大学受験においては、「基礎固め応用問題過去問・予想問題演習」の順で進めればいいでしょう。ですが、最後の「過去問・予想問題演習」の中で、必ず自分の穴が見つかるはずです。

自分の穴(「要約が苦手」「ベクトルがよくわかっていない」etc.がわかったら、過去問演習と併行してその部分は少しレベルを落とした参考書や問題集で補いましょう

過去問は最新版を買おう!

最後に、過去問演習の大事なポイントを一つ追加で挙げておきます。

それは、必ず最新の過去問を手元に用意するということ。というのも、大学入試の問題というのは少しずつですが毎年変化したり、時には形式が一新されたりすることもあります。古いものばかりを使っていると、「最近の傾向とだいぶ違っていた…」なんてこともありえます。

浪人している人も、去年買った赤本や青本に加えて、最新版の過去問題とその解答解説を準備するようにしましょう。

▶︎センターの過去問(主要科目)はこちらから

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