みおりんが今月読んだ本を紹介【2023年1月号】

わーいわーい!みおりんです。

昨年10月?から始めた毎月の読書記録。今年もがんばりたいと思います📚

(時間がない、とあっぷあっぷしながら、放置すると4月ごろになってすごい量のツケを払うことになりそうなので、なんとか定期更新の記事はつづけたいと思っております。。)

よければぜひ、わたしのモチベーション維持のためにコメントをいただけるとうれしいです、、!(🥺)

わたしの最近の読書術や2022年のお気に入り本TOP5はこちらの記事↓でご紹介しているので、併せてご参考ください◎

【2022年版】年間73冊読んだみおりんのおすすめ本TOP5&読書術



みおりんの2023年1月の読書結果

1月の読書はこんな感じの結果でした。(読書メーターのアプリをスクショしてみました📸)

年明け早々は結構読めていて、中盤バタバタしてまったく読めなくなり、月末にまた一気にたくさん読んだ、みたいな1カ月でした。読んだ本を順にご紹介します。

みおりんが2023年1月に読んだ本

(個人的な満足度:★4)

前月にすばる文学賞受賞作『犬のかたちをしているもの』を読み、同じ作者・高瀬さんのこちらの芥川賞受賞作が気になっていました。

ある書評動画で「タイトル詐欺のホラー小説」といわれていたのがちょっとわかりました💭笑 読む前から「読んだあとに誰かと感想を言い合いたくなる小説No.1」と聞いていたのですが、たしかにこれは読んだあとにどういう感情になればいいのか話し合いたくなる作品だなと思いました。

主な登場人物は、同じ職場の同年代(30歳前後)の男女3人。それなりに要領よく仕事をしている二谷という男性と、てきぱきと仕事をするタイプの押尾という女性と、体調を崩しがちでみんなに守られている芦川さんという女性です。

押尾はある日二谷に言いますー「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」。
しかし二谷はじつは芦川さんと付き合っていてー。

頭痛を訴えて早めに退勤したのに翌日ケーキを焼いて持ってくる矛盾、弱い人の穴は強い人や仕事ができる人が埋めなければならない不条理、健康的な「いいもの」ではなくジャンクなインスタント食品を食べたくなる欲求…どれも「そういうことってあるよな」と思うものばかりで、読んだ人がもやもやとぞわぞわとするのがわかる気がしました。

職場でのあるあるや葛藤が描かれた作品なので、どちらかというと社会人以上の方におすすめかなと思います。

 

(個人的な満足度:★4)

健康になりたいという強い気持ちが1月頭から芽生えていて、健康にまつわる本を何冊か読みました。

この本はサブタイトルが「人生の9割“体調悪い”あなたへ」となっていて、「わ、わたしじゃん…!」となってダウンロードしてしまいました(Kindle Unlimitedで読みました)。強いコピーにまんまとやられてしまった😥笑

ですが内容もとても満足できるもので、読んでよかったです!本当に簡単に始められる小さな心がけが満載で、この本を読んでからは「かかと重心」と「おなかON」を意識して過ごすようになりました。正しい姿勢についても学ぶことができ、健康の基本的な部分が少し理解できたように思います。

 

(個人的な満足度:★4)

健康関連でもう一冊。少し前に『「空腹」こそ最強のクスリ』という本が大ヒットしましたが、こちらも空腹の重要性を説いた本です。

ダイエット的な側面のお話と健康面のお話の両方が説明されており、わたしの1月中旬からの食事の方針を固めてくれた一冊です。また、身体を温めることの大切さも強調されており(著者の石原さんは『「体を温める」と病気は必ず治る』で有名な方です)、冷え性のわたしは足やお腹をしっかりと温めようと思いました。

西洋医学よりも東洋医学によった内容が中心ですが、東洋医学の考え方ってすごくおもしろいなぁ、と最近思います。

 

(個人的な満足度:★4.5)

何年も前に読んだ作品の再読です。芥川賞作家・綿矢りささんのデビュー作で、文藝賞を受賞した作品です。当時の綿矢さんは現役高校生。

いままで無遅刻無欠席だったけど、疲れたなー、という感じで学校に行くのをやめてしまった主人公の女子高生。思い立って部屋の家具をすべてマンションのゴミ置き場に移動させるという暴挙に出るのですが、古いコンピューターを捨てたことをきっかけに、同じマンションに住む小学生の男の子と出会います。そして男の子はなんと、インターネットの風俗チャットで儲けようと提案。二人は人妻チャット嬢を演じ、日々を過ごしていくのですが…というお話。

比較的短い小説なので、サクッと読めるかと思います。綿矢さんは個人的に尊敬する小説家のお一人ですが、何度読んでも17歳でこれ書けるのすごすぎ…!と思ってしまいます。

 

(個人的な満足度:★3.5)

こちらは最近(といっても何年か前ですが)文藝賞で優秀作となった作品です。作者の新胡桃さんも受賞時現役高校生でした。

16歳の誕生日、深夜の公園で真柴翔は"モルヒネ"というあだ名のクラスの女子に会い――。高校生達の傲慢で高潔な言葉が彼らの生きる速度で飛び交い、突き刺さる。

(Amazonより)

プロローグの文章が秀逸で一気に惹き込まれてダウンロードしました。ただ、冒頭が強すぎて中身はちょっと物足りなく感じてしまったかも…少しライトノベルのような軽さも感じたので、硬質な文章よりどんどん読めるものが好きな人にはいいかなと思います。

中高生にとっては年代が近くて読みやすい作品かなと思いました◎

 

知人に紹介してもらって読んだ本です。著者の千田さんは損保会社、コンサル会社を経て独立されたビジネスパーソンで、170冊以上の著書を出されているそう😳

わたしは「好き嫌い」よりも理性や相手の事情で決めてしまうことが多いので(高校生くらいまでは好き嫌いの激しい性格だったんだけど、、どこで変わっていったのか🙄)、普段ふれない考え方が新鮮でした。

ただ、個人的にはこの方の考え方よりも、この本を紹介してくれた知人の考え方のほうが共感したり尊敬したりしてしまうことが多いように思いました💭笑

 

(個人的な満足度:★4)

書店でたまたま見かけ、タイトルに惹かれて購入。言わずもがなですが、森高千里さんのヒットソング「私がオバさんになっても」(1992年リリース)をもじっていると思われます。笑

ジェーン・スーさんの人気エッセイに『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』という作品があるのですが、そのなかの一本にも「私はオバさんになったが森高はどうだ」というものがあり、続編のような気持ちで手に取りました。スーさんはタイトルやコピーがとにかく秀逸だなと感じます。

この本は対談形式になっていて、光浦靖子さん、海野つなみさん、山内マリコさん、宇多丸さんなど同世代くらいの錚々たる方々と1対1で話した内容が各章に収録されています。30代後半から50代くらいまでの方のお話が中心なので、わたしはまだ「あるある!」という共感はありませんでしたが、対談内容自体がおもしろくて一気に最後まで読んでしまいました。

特に、「女性の生きづらさを解決するには男性の生きづらさとセットで解決しなければいけない」というお話や、「人間は『食べている状態』よりも『次のよりよい食べ物を期待している状態』のほうが喜びが大きい」といったお話が印象に残りました。

 

(個人的な満足度:★4)

人気作家・辻村深月さんの直木賞受賞作品。10年くらいまえの作品で、当時中学生か高校生だったわたしは王様のブランチで作品紹介を見ていた記憶があります🤔タイトルがなんだか印象的で、その頃から気になる小説でした(実際に読むまで時間かかりすぎ…笑)

短編集で、いずれも地方に住む女性が主人公となっています。

望むことは、罪ですか? 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行──。普通の町に生きるありふれた人々に、ふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる五篇。現代の地方の閉塞感を背景に、五人の女がささやかな夢を叶える鍵を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す。著者の巧みな筆が光る傑作。第147回直木賞受賞作!

(Amazonより)

紹介文では「普通の町に生きる人々のふと魔が差す瞬間」のように書かれていますが、実際にはかなりがっつりと犯罪のお話が中心で、ちょっとびっくりしました。

最後の林真理子さんとの対談で林さんもおっしゃっていたのですが、普通は小説だと主人公の語りがそのまま事実とされてしまうことが多い(たとえば花子視点で書かれる小説で「太郎は花子の手をとった。その目は離れたくないと言っていた」と書かれていたら、太郎は花子と離れたくないのだということがその小説のなかでの「事実」となる)はずですが、辻村さんの作品では語り手の「なんかおかしなところ」「どうも勘違いしているところ」がちゃんと読者にとっての違和感として残るのがすごいなと思いました。

余談ですが、先日Instagramで「好きな作家さんを教えて!」というアンケートをとったところ、中高生のフォロワーさんたちからの辻村さん人気がとにかくすごく、わお!と思いました✨

 

(個人的な満足度:★4)

昨年のすばる文学賞を受賞した作品。厳密にいうと単行本ではなく文芸誌『すばる11月号』の誌上で読みました◎

コロナ禍でルームシェアを始めた40歳前後の二人の女性。語り手の平井は人生で一度も恋愛感情を抱いたことがない、おそらくアセクシャル(とどこかで解説されていましたが、アロマンティックでもあると思います)である女性。同居人の菅沼は結婚願望のない女性で、副業として3Dプリンターで死んだ犬のフィギュアを作る日々。

大きな事件が起こるというより淡々と進んでいく印象の小説ですが、なんだか心地がよくて、思ったよりすぐに読んでしまいました。コロナ禍、3Dプリンター、Amazonでお焚き上げなど、登場するモチーフは現代的ですが、二人の女性が抱える葛藤やもやもやは普遍的な気がして、それをおおげさでなく扱っているところが素敵だなと思いました。



みおりんがいま気になっている本

村山由佳さんの小説すばる新人賞を受賞したデビュー作です。

そのひとの横顔はあまりにも清冽で、凛としたたたずまいに満ちていた。19歳の予備校生の“僕”は、8歳年上の精神科医にひと目惚れ。高校時代のガールフレンド夏姫に後ろめたい気持ちはあったが、“僕”の心はもう誰にも止められない。第6回「小説すばる」新人賞受賞作品。みずみずしい感性で描かれた純愛小説として選考委員も絶賛したデビュー作。

(Amazonより)

すばる文学賞(純文学を対象とした新人賞)の受賞作品はいくつか読んだのですが、小説すばる新人賞(エンタメ小説を対象とした新人賞)のほうはまだ朝井リョウさんの『桐島、部活やめるってよ』くらいしか読んだことがなくて。こちらの作品から読み進めることにしました◎

 

前述したとおりインスタのアンケートで「辻村深月さん人気すごごご」となり、あらためて彼女の中高生が主人公の作品を読みたいと思いました。この作品はすごく有名なので前から気になっていたのですが、今回ようやくKindleでダウンロード。

と、したところに最近映画化されていることを知り、先日映画館で観てきました…!!だいたい小説から映画化されるときは、小説から読んでしまうと映像を見てがっかりしてしまうパターンのほうが多いので、先に映画を観ることにして。…なのですが、映画を観たら「わ、めちゃくちゃ素晴らしい。。!!🥺」となってしまいました。これはたぶん原作が先でも全然がっかりしなかったやつなのでは、と思いながら、これから原作を読むところです。映画すごくよかったので、まだの方はぜひ観に行ってみてください…!(特に小中高生のみなさん😳)

 

6 件のコメント

  • 鏡の孤城、映画も本も見ました!
    本から読んだけど、映画もめちゃくちゃ夢中で読めました
    不思議なお話です!

  • 恋愛系は「アーモンド入りチョコレートワルツ」
    長編系は「線は僕を描く」「はじめての」「かねやま本館」
    おすすめです。
    私は小5で読みました。面白いです。

  • 中2です。いつもみおりんさんのブログやYouTubeを参考にさせていただいています。
    かがみの孤城、小説の方を読んだのですが、とっても良かったです!
    おすすめです!

  • みおりんさんは、お忙しい中9冊も本を読んでおられるんですね・・・ それだけで尊敬できます‼
    体調に気をつけて頑張ってください(^^)

  • みおりんさん、お忙しい中、ブログ更新ありがとうございます!✨
    みおりんさんの紹介なさる本はどれも気になりますが、個人的に「鍵のない夢を見る」、「インストール」、「私がオバさんになったよ」が特に気になりました!

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